二十歳を迎えた大切な一日
成人式を迎えられたお嬢さま。
重度の障害があり、ご家族にとっても、この日を迎えるまでにはたくさんの出来事がありました。
お母さまは以前、
「20年前、人生が終わったように感じました。」
とお話しくださいました。
罪悪感や不安に押しつぶされそうになりながらも、毎日を必死に歩んできたそうです。
けれど、その20年の中で、ご家族はお嬢さまから本当にたくさんのことを学ばれました。
そして、ご兄弟は驚くほど明るく、思いやりのある素敵な青年へと成長されました。
わからなくても、きっと伝わっている
お支度は、ご自宅でお嬢さまのペースに合わせてゆっくりと進めます。
絹の振袖に袖を通し、髪を整え、ほんのりと紅をさしていくと、それまでとは少し違う穏やかな表情が見えてきました。
ご家族が話しかける声に耳を傾けるように、落ち着いた表情を見せ、ときおり嬉しそうにも感じられる表情を浮かべてくれます。
言葉で伝えることはできなくても、
「わからなくても、わかっているのかもしれない。」
そんなことを感じる瞬間があります。
成人の日を迎えた喜び、ご家族の嬉しさ、その場の温かな空気。
きっとお嬢さまにも届いていたのではないでしょうか。

「これがうちの家族!」
撮影が始まると、ご兄弟の本領発揮です。
真面目な家族写真だけでは終わりません。
変顔をしたり、笑わせたり、思わず吹き出してしまうようなポーズの連続。
ご自宅は笑い声でいっぱいになりました。
撮影が終わったあと、お母さまは笑顔でこう話してくださいました。
「これが、うちの家族らしい写真ですね。」
決められた形ではなく、そのご家族らしさがそのまま残ること。
それこそが、何年経っても見返したくなる一枚になるのだと思います。

二十歳という節目は、ご家族みんなの記念日
成人式は、ご本人だけの節目ではありません。
二十年間、お子さまを見守り続けてきたご家族にとっても、大切な記念日です。
だからこそ、この写真には「成人式」の記録だけではなく、ご家族が歩んできた20年の物語が写っています。
笑顔いっぱいのご家族と一緒に過ごした時間は、私たちにとっても忘れられない一日となりました。
これから始まる新しい人生も、お嬢さまとご家族らしい笑顔であふれる毎日になりますように。


